こんにちは。ハーベストスタッフの本間です。
今日はいつもお世話になっている市民講師の方々について書きます。
ハーベストのキャリアセミナーにご参加頂いている市民ボランティア講師は登録者数2,000名以上。
年間のべ300名以上の講師がご参加下さいます。
その職業や経歴は多種多様で、公務員・看護師・地元企業の社員・会社経営者・飲食店経営者・シンガーソングライター・探偵など普通に生活していては中々知り合えない職業の方も中にはいらっしゃいます。
生徒たちが聞いても面白いお話なのはもちろんですが、大人が聞いても感心したり触発されたりすること間違いなしです。
だからと言って何か特別な仕事や経験をしていないと講師になれないのか?と言うとそうではありません。
全く同じ人生を歩んできた人は1人もいないと思います。その人なりに人生の中に紆余曲折があり、その都度悩み、解決し、もしくは解決できずに現在に至っているのだと思います。
「自分は高校生に話せるような事は何もないわ」と思っているパートで働きながら主婦をしているAさん。
そのAさんにだって、
●女性が一旦仕事を辞めて子育てをし、また仕事復帰する時にはどんな苦労があるのか。
●家事と子育てと仕事はどうやったら上手く両立できるのか。
●どんな世の中になればもっと女性は働きやすくなるのか
など、今後女子生徒が直面するであろう悩みについてお話して頂ける事はたくさんあります。
他にも学生時代はどんな事に悩み、どうやって解決してきたか。
どんな失敗をしてどうやってそれを乗り越えてきたか。
どんな事をやりたくて今の仕事に就いたのか。
人との出会いでどんな影響があったか。
などなど、若者たちに伝えられる事って実はたくさんあるのです。
そしてそういう事は普段あまり親から聞けなかったり、聞いてもお説教のようになって素直に受け取れなかったりするものです。
また、同じ事を言われるのでも親や先生から言われても反発してしまうけれど、第三者から言われると「そういうものか」と
腑に落ちたりもします。
実際に、営業職にだけは就くまいと思っていた女子高校生が、キャリアセミナーで女性営業マンの話を聞いて「なんて楽しそうに仕事をしているんだろう」と触発されて、最終的に営業職に応募して採用された・・・という話を聞きました。
そしてなんと言っても、これだけ多種多様な大人がいるという事だけでも知って貰えれば「人と同じじゃなくていいんだ」「色んな人がいていいんだ」と感じて貰えるのではないかと思うのです。
多様性の時代とは言いつつも、まだまだ学校の中は画一的で個性を個性と認めて貰えないところがほとんどです。
そんな中で生きづらさを感じている生徒たちの心が少しでも軽くなってくれたらと、それがこのキャリアセミナーをやる意味の一つかな、と思っています。
自分にも何か伝えられる事があるかもしれない、と思った方は是非市民講師としてご参加下さい。
自分の人生を語る事で、新たな気づきや心の奥にあった「自分が本当にやりたかった事」に出会えるきっかけにもなるはずです。